デザイン②

お洒落って何?

例えば、寒いのに、スケスケの服を着ているとか、暑いのにファーのベストを着るとか

私の中では我慢が強い、ハードルの高いもののような気がしています。。。


これはお洒落だ、、、と心惹かれるものとはどんなものかと考えた時に

「不安定や違和感」ではないかと思うのです。


どっしりとした造りの「安定や通常」は安心感を生み、心安らぎくつろげる。

反対に「不安定や違和感」は注意を向け、心惹かれるのでは、と考えています。


構造で例を挙げるなら、ピラミッドはどっしりと建っているので安心感があるがこれが逆三角形であれば、一気に不安定となり目を引くと思います。

デザインで言うと、砂漠の中にポツンとあるその存在の不安定感、違和感に心惹かれるのではないでしょうか。ハンコを押したように、ポコポコ出したり消したりできるなら、きっと心惹かれません。

「お洒落だ」と言われるものには、異常に細い部材、特注品が多く使われ、用途を逸するデザインなどで目を引きます。

普通だと思われるものには規格、既製品、ユニバーサルなサイズ、一般的な考えがとりれられ、多数に埋もれます。


お洒落なデザイン住宅には、寒い、暑い、使いにくい、構造無視、費用対効果が悪い、といったものも散見されます。特殊なことをすると、当然費用が掛かります。

勿論、これらを容認することも、一つの手段です。


特殊なスタイルは目を引きます、構造に無理をさせるだけになることも多々あるでしょう。

しかし、レシプロカル構造(相持ち構造:前の部材が次の部材を支え続け、小さな断面で大きな構造を支える形)やテンセグリティ―構造(引張部材だけの釣合)など、安定しているのに違和感を感じる要素もあります。


こういうものをうまく提案して、「安心だけどお洒落」をうまく提案するのが良いと思います。

ただ「かっこいい」を訴求するだけにとどまり問題解決を無視するのではなく、費用や期間も含め、納得のいく妥協点(最適解)を見つけて安心できる家を建てることこそ「住まいづくり」ではないかと思います。


#レシプロカル構造

#テンセグリティ構造


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