デザイン⑤「家は3回建直す③」

造り込み過ぎない、というのが私の信条です。

ライフスタイルや、経年劣化の変化に対応するためです。


昨今、インターネットやSNSの普及に伴い、手軽にお洒落なインテリアデザインの資料が手に入ります。

インスタやピンタレストを見ているとお洒落な建物のアイデアであふれています。

確かに目を引くデザイン、かっこいいものも多くありますが、

35年のローンを組んで、長く住む家で、本当にそれでいいのか、迷うこともあります。


かっこいい家について以前の記事に書きましたが、

ライフスタイルの変化によって、フレキシブルに変えられる持続可能な方が使い勝手がいいように思っています。

勿論、カッコよくシンプルに。

写真はブリュッケさんのアンティークラグ、トルクメンやアフガンなどのお洒落なじゅうたんを揃えています。おすすめ。


造り込み過ぎる、とはその用途にしか使えなくなる場合が多いです。

だから、生活スタイルがはっきりしていて、そこで明確にやりたいことがあれば、作り込むというのは大いに良いことです。

ネットの写真をあれこれ見て、理想がまとまらない、継ぎはぎのように、これもやってみたい、あれもやってみたい、と方向性がまとまらないのは、家の全体的なまとまりがなくなり、ライフスタイルも見えないのでお勧めしません。


具体的にはっきりしないときは、家具やインテリアで変化させていく方が私は好きです。

設備なども、取り換えが容易な方がいいと思っています。


築25年の我が家ではトイレやコンロ、換気扇、作り付けの冷蔵庫などは交換しました。

キッチンのステンレスシンクは穴が開いたらどうしようとヒヤヒヤしています。

シンクがダメになったら、きっとこだわりキッチン全取り替えです。

付随する食器棚等もどうなることやら。


ライフスタイルのビジョンが明確でない場合は、フレキシブルなアイデアを探してみてください。

そして、全体を俯瞰しつつ、カッコよさと一緒に、長くに亘ってメンテナンスのしやすいプランもご一考ください。



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